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北海道教育大学岩見沢校
政治学概論 (4) 2001/11/2

第一部 ナショナリズム (III)

福田 宏
http://hfukuda.cool.ne.jp/iwamizawa/
(hfukuda@juris.hokudai.ac.jp)



6. ハプスブルク帝国 ―― ネイションを創れなかった国?

  1. 帝国の名称 ―― 名前のない国?

  2. 多民族国家の構造 ―― 1867年のアウスグライヒ以降
       ユダヤ人の位置づけ?

    オーストリア ハンガリー
    ドイツ人 マジャール人(ハンガリー人)
    チェコ人・ポーランド人
    ・イタリア人
    クロアチア人
    スロヴェニア人
    ・ルテニア人
    セルビア人・ルーマニア人
    ・スロヴァキア人
  3. ケース・スタディー ―― チェコ人の場合

  4. 国勢調査の政治学

  5. 社会主義と民族問題


ハプスブルク帝国の民族分布図

ハプスブルク帝国の民族分布図
(出典: A.J.P.テイラー 『ハプスブルク帝国 1809-1918』 筑摩書房, 1987, pp.32-33)


アウスグライヒ以降のハプスブルク帝国

アウスグライヒ以降のハプスブルク帝国
出典: 林 (1993), p.15


7. 日本 ―― 身近なナショナリズム

  1. ナショナリズムの複数性 ―― 大文字と小文字の nationalism

  2. 「単一民族神話」をめぐる神話
    日本民族はもと単一民族として成立したものではない。上代においていはゆる先住民族や大陸方面からの帰化人がこれに混融同化し、皇化の下に同一民族たる強い信念を培はれて形成せられたものである。(文部省社会教育局・1942年)(出典: 小熊1995, p.3)
  3. 「客分」か「国民」か ―― 「下から」のナショナリズム?




参考文献

  1. モーリス・アギュロン(1989), 阿河雄二郎他訳,『フランス共和国の肖像 ―― 闘うマリアンヌ 1789―1880』, ミネルヴァ書房.
  2. リン・ハント(1999), 西川長夫他訳, 『フランス革命と家族ロマンス』, 平凡社.
  3. 大津留厚(1995), 『ハプスブルクの実験 ―― 多文化共存を目指して』, 中公新書(1223).
  4. 林忠行(1993), 『中欧の分裂と統合 ―― マサリクとチェコスロヴァキア建国』, 中公新書(1140).
  5. 加藤雅彦(1990), 『中欧の復活 ―― 「ベルリンの壁」のあとに』, NHKブックス(594).
  6. 江村洋(1990), 『ハプスブルク家』, 講談社現代新書(1017).
  7. 塚本哲也(1992), 『エリザベート ―― ハプスブルク家最後の皇女』, 文芸春秋.
  8. アラン・スケッド(1996), 鈴木淑美他訳, 『図説ハプスブルク帝国衰亡史 ―― 千年王国の光と影』, 原書房.
  9. 柴宜弘(1996), 『ユーゴスラヴィア現代史』, 岩波新書(新赤445).
  10. 羽場久ミ子(1994), 『統合ヨーロッパの民族問題』, 講談社現代新書(1218).


ヴァラン作『自由』
ヴァラン作『自由』 (ジャコバン・クラブの会議室を飾る。1792年)
出典: アギュロン(1989), p.22


ドラクロワ
ドラクロワ作『民衆を導く自由の女神』 (1830年)
出典: アギュロン(1989), p.48